近年のピアノ教育の発展に伴い、演奏技術の進歩には眼を見張るものがありますが、豊かな音楽を奏でるためには他にも学ぶべき事が幾つもあります。その1つが室内楽です。室内楽というとどこか堅苦しい響きですが、心ひとつにして作り上げる、音楽の喜びそのものです。

​

　5年間過ごした留学先のインディアナ大学では、室内楽を学ぶために多くの課題と時間を要求されました。ソロ演奏以上に聴く力や音色のコントロール、技量が求められる深い世界なのだと実感し、学生の必修科目として位置付けられている意義を強く感じることも出来ました。そのような密度の高い、しかも気軽に学習できる場があればとの思いから、この度室内楽アカデミーを設立することと致しました。

​

　アンサンブルを楽しむためには、先ずは一緒に会話を楽しみ音楽を作る感覚が大切です。レッスンは4-6名のグループレッスン形式で、室内楽の世界でもご活躍の弦楽器講師と一緒に演奏しながらその醍醐味を楽しんでいただきたいと思います。デュオからトリオ、そして仲間たち。ここに来ればいつでも音楽について気楽に語りあえる、そんなクラスを目指しています。